TRPチャンネルの第3回目で「LGBTQとは?」をテーマにトークしていますので、その動画をご紹介します。
LGBTQとは、Lesbian(レズビアン、女性同性愛者)、Gay(ゲイ、男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシュアル、両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー、性自認が出生時に割り当てられた性別とは異なる人)、QueerやQuestioning(クイアやクエスチョニング)の頭文字をとった言葉で、性的マイノリティ(性的少数者)を表す総称のひとつとしても使われることがあります。
※Qを表す「クイア」は、もともと「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表す言葉で、同性愛者への侮蔑語でしたが、現代では、規範的な性のあり方以外を包括する言葉としても使われています。「クエスチョニング」は、自らの性のあり方について、特定の枠に属さない人、わからない人等を表す言葉です。 日本におけるLGBTQの割合は、調査機関・調査方法によってデータにバラつきがありますが、現在では約3%〜10%と言われています。 ※大阪市で行われた調査ではLGBTが3.3%、決めたくない・決めていない等の回答を合わせると8.2%、電通ダイバーシティ・ラボの2018年の調べでは約8.9%、LGBT総合研究所「LGBT意識行動調査2019」では約10.0%、名古屋市総務局総合調整部男女平等参画推進室の調査では1.6% トランスジェンダーは、生まれた時に性別を「男性」と割り当てられ、性自認が「女性」の人を「トランスジェンダー女性(トランス女性/Trans woman)」、出生時に性別を「女性」と割り当てられ、性自認が「男性」の人を「トランスジェンダー男性(トランス男性/Trans man)」と表現することもあります。性のあり方は、単純に「男性/女性」だけではなく、分解して考えてみるといくつかの要素に分けて考えることができます。例えば、以下の4つの要素に分けて考えてみましょう。
法律上の性別
生まれた時に性器の形などから、お医者さん等に「女の子ですね」「男の子ですね」と言われ、役所に届け出ることで法律上「女性」か「男性」に割り当てられる性別のことです。
性自認
自分の性別をどのように認識しているか、という要素。男性だと認識している人、女性だと認識している人、中性だという人、決めたくないという人など、様々です。
性的指向
自分の恋愛や性愛の感情が、どの性別に向くか/向かないか、という要素。
異性を好きになる、同性を好きになる、どちらの性も好きになる、性別で好きになる人を決めたくない、特定の誰かを好きにならないなど、様々です。
性表現
社会的にどのように性別を表現するか、振舞うかを表す要素。
俺・僕・私といった一人称や、服装でスカートがいい、パンツスタイルが合うなど、様々です。性のあり方はLGBTQとそれ以外の人でくっきり分かれているのではなく、グラデーションになっています。
性のあり方はL・G・B・T・Qだけでなく、例えば以下にあげられるように、多様な人々がいます。
Xジェンダー
自身の性を男女いずれかに限定しない人々のこと。
Aロマンティック
他者に恋愛的に興味関心を抱かない人々のこと
Aセクシュアル
他者に性的に興味関心を抱かない人々のこと。
パンセクシュアル
性的指向が性別にとらわれない人々のこと。
近年、LGBTに代わり、SOGIという言葉で表現されることもあります。
SOGIは、「Sexual Orientation and Gender Identity (性指向と性のアイデンティティ)」の頭文字から撮った言葉です。
誰もがそれぞれのセクシュアリティを持っているという考え方に基づいています。
ぜひ、様々なイベントに参加して、多種多様な人々と触れ合ってみてください。
新たな世界が広がるとともに、性の豊かさを感じていただけたら幸いです。
参照元:電通ダイバーシティ・ラボ「LGBT調査2018」2019年、LGBT総合研究所「LGBT意識行動調査2019」2019年、名古屋市総務局総合調整部男女平等参画推進室「性的少数者(セクシュアル・マイノリティ)など性別にかかわる市民意識調」2018年、「働き方と暮らしの多様性と共生」研究チーム(協力:大阪市)「大阪市民の働き方と暮らしの多様性と共生にかんするアンケート」2019年